D800と5D3はどちらがいいか?D700ユーザーが考察

ニコンキヤノンの注目デジタル一眼レフカメラ2機種がいよいよ今週発売ということで違いを比較してみました(当方D700ユーザー)。購入検討されてる方はたいていが高級レンズ資産相当ある方だと思うので、どっちにするか迷う人はあんまりいなさそうですが。

Nikon デジタル一眼レフカメラ D800: 家電・カメラ

D800で魅力的なのは3600万画素という超高画素です。いいレンズを使って丈夫な三脚に据え付けてきちんとした明るいライティングでじっくり撮ることが可能な場合には性能を発揮できると思います。D700とはだいぶ違う方向に行った気がしますのでD700との比較は難しいところですが、動画撮影ができるのとダブルスロット(CF+SDカード)なのは便利そうです。画素数が多いのでトリミングも気軽にできそうです。

ただ連写性能と暗所性能はあんまり良くなさそうです。シャッター音もD700と比べて一段のんびりとした感じです。(比較動画 → 【NIKON D800】D800與D700連拍快門聲比較 - YouTube) たとえば暗い体育館でバレーボールの試合を撮るとかのスポーツ撮影がメインの場合、D800でももちろん撮れなくはないですがわざわざD800にするのはやめといた方がいいでしょう。ニコンの機種の中だとそういうスポーツ撮影にはもうちょっと足してD4にするかもしくはD700を使うのがいいと思います。D4はそうそう一般人に買える価格ではない(約50万円)ので、オールマイティーな性能のD700的な機種もラインに残しておいて新機種出して欲しいところです。

まとめると、ナノクリクラスの高級レンズの資産があって静物撮影が多い人にはなかなかいいカメラなんじゃないでしょうか。

有効画素数36.3 メガピクセルがもたらす高い解像感と繊細な質感描写。そして、思わず触れてみたくなるほどのなめらかな階調表現。ニコンFX フォーマットデジタル一眼レフカメラD800 は、デジタル一眼レフカメラの機動性、耐久性を損なうことなく、スタジオカメラにも匹敵するほどの、豊かな表現力を手に入れました。さらに、飛躍的に向上したフルHD 動画の品質も、映像表現に関わるプロフェッショナルのニーズにも応えます。D800 が今、静止画、動画を問わず、新しい映像表現の未来を切り拓く。¥ 268,200


CANON デジタル一眼レフカメラ EOS 5D Mark III ボディ 約2230万画素フルサイズ DIGIC 5 (プラス) 3.2型ワイド液晶モニター EOS5DMK3

逆に5D3の方は無理せず順当にスペックを全体的に上げてきたという感じです。特に苦手なシチュは思い当たらず、バランスとれてます印象です。5D2の人は売って買い換えても問題無さそうです。ただ性能の割にちょっと高い気もします。まあだんだん下がっていくんじゃないでしょうか。キヤノンのレンズ資産がある人には悪くなさそうです。

スポーツ撮影も問題なくこなしそうですが、連写性能は7Dのほうが上です(秒8コマ)。あえて比較すると、屋外の場合は連写性能の良い7Dが、室内の場合は高感度に強い5D3が良さそうです。

まとめると、いろいろな場面で使えるカメラが欲しい人とか5D2が使い込んでへたってきた人とかには良さそうなカメラです。

35mmフルサイズ、約2230万画素CMOSセンサー。最高約6コマ/秒の高速連続撮影と最高約3コマ/秒の静音連続撮影。新開発映像エンジンDIGIC5+の画像処理能力はDIGIC4の約17倍。常用ISO感度は100-25600。構図の自由度が大幅に向上した61点高密度レティクルAF。視野率約100%の高倍率ファインダー。¥ 322,201


・D800レビュー記事
ニコンD800 - デジカメWatch
センセーショナル。D800の登場はこの言葉が似合う。未知ともいえる画素数に多くのカメラ愛好家が注目し、これまで画素数はもうお腹一杯と語っていた筆者のような者すら感嘆の声を上げた。2月に開催されたCP+のハンズオンコーナーにできた長い列や、全国で開催された体験イベントなどの賑わいなど、その証といえるものだ。一方メーカーにとっても、このカメラはセンセーショナルであったはずである。光学試験機とでも例えられそうな解像度から、レンズの描写特性が誰の目にも簡単に暴かれてしまう。ユーザーからのレンズに対する“注文”がこれまで以上に増えることは火を見るよりも明らかで、これは自分自身の首を絞めかねない。しかし、それでもリリースしたことは、ある意味勇気のいることであったように思えるからだ。

そのようなセンセーショナルなD800だが、高画素ゆえに中判タイプのデジタルカメラが持つ窮屈さのようなものが撮影時にあるのも事実。前述したとおりレンズの粗(アラ)も、被写体の粗もたちまち暴露されてしまうし、メモリーカードもあっという間に無くなる。手ブレを考えると手持ち撮影は厳しく感じられることも多く、しっかりした三脚なしではちょっと不安だ。ライバルEOS 5D Mark IIIがコマ速をはじめより軽快な撮影を目指したのと真逆といえる。発売は3月22日と奇しくも同じ日だが、果たしてどちらに人気が集まるか楽しみである。


blackeyes photo blog : これからD800を手に入れる方々へ
D800の巷のいろんな間違った思い込みのコメントを見ていて、今後手に入れられる方や考えられている方に参考になればと思い、D800を2ヶ月ほど使用してみて思ったことを書きます。


・D800に良さそうなレンズ

Nikon AF-S NIKKOR 85mm f/1.4G: 家電・カメラ

ポートレートの撮影に最適な中望遠レンズです。光学設計の一新、ナノクリスタルコートの採用で優れた解像力を実現した、高画質な中望遠レンズ。f/1.4の明るい開放F値 ¥ 146,158

Nikon AF-S NIKKOR 35mm f/1.4G: 家電・カメラ

開放F値 1.4の高画質で明るい大口径単焦点レンズです。大口径単焦点レンズならではの、開放絞りでの高解像力と自然なボケ味を両立させた高い描写性能を誇ります。ナノクリスタルコートや、諸収差を補正し優れた描写力を発揮する光学設計により、無限遠から至近距離まで歪みなくシャープで自然な描写が可能で、特に風景、夜景、星の撮影などに適しています。さらに、MF駆動機構の搭載により、MFタイムラグを減少させ、「M/A」モード時のマニュアルフォーカスの操作感を飛躍的に向上しました。 ¥ 157,893

Nikon AF-S NIKKOR 24mm f/1.4G ED AF-S 24/1.4G: 家電・カメラ

開放F値1.4の大口径広角単焦点レンズ ナノクリスタルコート、EDレンズ(2枚)、 非球面レンズ(2枚)を採用 ¥ 184,800

Nikon AF-S NIKKOR 24-70mm F2.8G ED: 家電・カメラ

ニコンFXフォーマットデジタルカメラのポテンシャルを最大限に引き出す新開発高性能光学系。●新規光学設計を採用するとともに、EDレンズ・複合型非球面レンズ、さらに大口径の高精度な ガラスモールド非球面レンズ(PGM)を贅沢に使用し、高い解像力と優れた収差補正のバランスを実現。●ナノクリスタルコートの採用により、ゴースト・フレアーを低減し、鮮明な描写を実現。●デジタル一眼レフカメラ ニコンD3と同等の防塵・防滴性能。●ホールディング性を重視したレンズ鏡筒デザイン。●高速で静粛性に優れたSWM(Silent Wave Motor=超音波モーター)駆動方式。¥ 194,082


・高速書き込みなCF
D800では記録メディアへの書き込み量が相当多くなってるので、CFはなるべく高速なものにするのが良さそうです。

SanDisk製Extreme Pro CFカード 16GB(600倍速 90MB/sec)海外パッケージ

SanDisk Extreme Pro コンパクトフラッシュ 32GB 90MB/Sec. SDCFXP-032G-J91


・防湿庫

東洋リビング オートクリーンドライ 防湿庫 79L ED-80CDB: 家電・カメラ

オートクリーンドライはレンズのカビ発生を防ぐだけではなくホコリの付着も軽減します。
クリーンドライは乾燥剤の再生とともに水分(湿気)を庫外へ排気し、庫内を最適な湿度(目安30~50%RH)に保ちます。
電子ユニット内に光触媒(LED+酸化チタン)を儲け、庫内のクリーン効果を保ちます。